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お客さんのこと(渡邉香里)

いろんな人の参戦で、稽古場日記が盛り上がってていいですね。
最近、めっきり影の薄くなったセイです。

私は、というか、BRIDGEは、お客さんを大切にするのがポリシーです。
STAFFの隅々まで、この考えを徹底させます。
勢い余って「客」とか言っちゃうと、「お客さん!!」と私に怒られます。

嫌いなんだよね、お客さんを見下すような姿勢。
「お客様」も、大袈裟すぎてウソくさい。裏で悪口言ってそう。
あくまで対等で、ちょっぴり親しさを込めて、「お客さん」。
演劇に関しては、お客さんを大切にしないような所は、大嫌いです。


なぜなら、演劇はお客さんナシでは成り立たないから。

映像やラジオ、本、音楽などは、勝手に作って後から見て、聴いてもらえるけど、
芝居は、お客さんがいなかったら、どんなに面白くてもそれは稽古でしかない。
逆に、お客さんさえいれば、いつでもどこでもできるわけです。

だから、BRIDGEは、会場にいる人全員がその公演に参加してるメンバーと考えています。
お客さんも一つの舞台を一緒に作った仲間です。
その舞台は、そのメンバーでしか有り得ない。
一人でも欠けたら、別のモノになってしまいます。

そして、私達は、お客さんとメンバーとの掛け橋、
お客さん同士の出会いの掛け橋、お客さんと演劇界を繋ぐ掛け橋になりたい。
「theatre project BRIDGE」は、今更ながらいい名前だなあ。と思うのです。

だから、お客さんが気持ちよく過ごせる様に、色んな工夫をしたいと思ってます。
BRIDGEのスタッフTシャツ(今年はトレーナー!!)が暖色系なのは、
実は、寒い中来てくれるお客さんのことを意識してたりします。
そして、暗い会場でも声をかけやすいように、目立つ色。
面白い芝居を見ても、STAFFがカンジ悪かったら台無しですもんね。
家に帰るまでが観劇です!!


 舞台って、二時間もせまい暗い部屋に押し込められて、食うな、飲むな、
しゃべるな、動くな、携帯は電源切れっていう暴力的メディアだと言ったのは、
鴻上さんだったっけ。
そこまでして椅子に縛り付けて、つまらないモノをみせられたら、もう拷問ですよね。
だから、お客さんへのなによりのプレゼントは、CASTとSTAFFの総力を結集して、
面白い舞台を作るって事なんだと、私は考えてます。


 お友達で迷ってる人がいたら、騙してでも連れて来てください!!
竹野内豊とブラピも出てるらしいよ、とか言って。

脚本・役者・音響・照明含む芝居だけでなく、
舞台美術やパンフレット、スリッパを渡すSTAFFの笑顔まで、
竹野内豊もブラピもいなかったけど、楽しかったからまあいっか、
って気持ちで帰ってもらえるように、私達は頑張ります。

だから、BRIDGEに参加しに来てください。
仲間になりましょう。

愛をこめて。セイより。
(c) 2001,11,09, Friday 10:32 PM | comments (0) | trackback (0)

水戸へ 筧利夫(水戸和浩)

先日、学習院大学で行われた「筧利夫」のトークショーに
BRIDGEのメンバーで行ってきました。

筧さんはおれにとって憧れの存在!
「第三舞台」の代表作品「朝日のような夕日をつれて」を見て以来、
おれは筧さんにハマリまくりなのです。
筧さんの演技の魅力はどこからくるのだろう。
「第三舞台」の舞台のビデオを見て、今までにない何か違うものを自分は感じました。
おれもあんなすごい役者になれたらなぁ。一度でいいから会ってみたい!!


 東京工芸大学でのトークショーはバイトが入ってて行けなかった・・・。
次こそは!!次こそは何が何でも行ってやる!!
そう、BRIDGEが11月5日に筧利夫が学習院大学で
トークショーを行うという情報を手に入れたのです。
最後のチャ〜ンス!!おれ・・這ってでも行くよ!!

 当日バイトを強引にキャンセルして、朝早く目白に出かけました。
大学に行くときとは大違いだ・・・。
トークショーが始まるのはPM2:00。
おれたちが会場に着いたのはAM10:30。
会場にはまだ誰もいなかった。それもそうだよな。
時間までまだ3時間近くもあるし。
・・・・ッ! っていうことは、おれたち一番乗りじゃん!!

と思ったその時、いましたよ・先客が。
かなりマニア系の臭いがプンプンしているお姉さん4人組が。
(おれもある意味マニアか・・。この人たちと同類なのか!?
いや、同類ではない!!断じて違う!!そうだよね、みんな!!)
彼女らは学校の門が開く前から待っていたそうな・・・・。ごくろうさまです。


 開場までの3時間、おれはずっと質問コーナーのことについて考えていた。
筧さんにどんな質問をしようか。普通の質問じゃありきたりだし、
なんかすごいことをやってみたい。一生に一度のチャンスかもしれない。
今日、ここでやらなければ一生後悔する。

 そうだ!「朝日のような夕日をつれて」で使っていたセリフを
自分なりにアレンジして筧さんにぶつけてみよう!!高まるメンバーの期待。
「水戸君なら、やってくれるよね。やらなかったら・・・・わかるよね?」
名取君が脅しをかけてきた。プレッシャー(X100)。
やらなければ村八分!?マジかよ!?


 そんなこんなで開場。開演まであと30分。
会場には500以上のお客さんが席をいっぱいにした。立ち見の人もちらほら。
おれたちは一番前の席に陣取った。しかもおれは中央の通路側の席。
4m前の壇上にはテーブルと椅子が・・・。あそこに筧さんが座るのか・・。
マジっすか!?30分後には、4m前に生の筧さんが・・・、し、信じられん!!
このアドレナリンの分泌量は大学受験当日のそれを遥かに凌駕している。
卒倒しそうだぜ!!そして、トークショーが始まる。

「ビ〜リ、ビリ〜!!・・・・」歌が聞こえてくる。生歌だ!!
後ろを見るとか筧さんが!!生の筧さんが!!!
客席の後ろマイクを持って歌いながら歩いてくる!

その光景は「朝日のような夕日をつれて’97」のゴドー(筧さんの役)
の登場シーンを彷彿させた。いきなりすごい演出やってくれるじゃないか!!
くそ〜っ、すげぇよ!!
このままだと筧さんはおれのすぐ横の通路を通ってくる。チャ〜ンス!!
通路側に座ったたくさんのお客さんが握手を求めて手を差し出している。
おれも!!バッと手を差し出したら・・・、
握手してくれましたよ!!しっかりとね!!最高!!


 歌(最近リリースしたシングルのcw)が一段落したところで、トークショーが始まった。
内容は私生活からドラマ「スタアの恋」「やまとなでしこ」「踊る大捜査線」
そして、「早稲田の劇研」「第三舞台」の話まで及んだ。

 司会者の学生が舞台のことについて、たくさん訊いてくれたおかげで
いろいろと勉強になった。筧さんぐらいの役者になっても、
役の気持ちになりきるまで、一ヶ月くらい悩むらしい。
役作りのために、その役の過去を自分なりに仮説をたてたりするらしい。
プロだからって、特別変わった事をしているというわけではないのだと感じた。

 そして、舞台を続けていく上で大切なことは、「健康であること」と言っていた。
体調を常に気をつける。自己管理がしっかりしていないとダメだということだね。
当たり前の事だけど,筧さんに言われて改めて教えられた感じがした。
やっぱり”本物”がいう言葉には説得力がある。


 トークショーも終わりに近づき、ついにきました!質問コーナー!!
そこで司会者が「ここに色紙が5枚あります。筧さんに指されて
質問された方にはできたてほやほやの直筆サインがもらえます。」と、言った。

 なにぃ!?サインがもらえるだって!? 
・・・・・! え・・・?でも、たった5人だけ?
会場には500人以上のお客さんがいる、ということは、かなりの競争率。マジかよ!?

 「では、最初の人・・・・」と、その瞬間、おれは「ハイ!!」と手を上げた。
しかし、筧さんは前のほうには視線をやらず、会場の真ん中の席の女性を指名した。
やばい・・・。筧さんは前列には意識がいっていないのか!?
無理かもしれない。このときマジで絶望の2文字がおれを包んだ。
あと4人。なんのために朝早くから並んでこの最前列の席をとったんだ。
すべてはこの瞬間をものにするために!

「次の人・・・」と、同時にたくさんの人が手を上げた。もちろんおれも。
筧さんは誰を指名しようか迷っているようだった。
そのとき、「筧さん!おれ!!筧さん!!」と叫んだ。
そうしたら、筧さんがおれを見て、
「わかったよ・・・。おまえ。」とおれを指名してくれた。

おっしゃ〜〜〜〜〜〜!!!!!きたぜ!!きたよ!!きましたよぉ!!!
今までの緊張感もなんのその、おれは完全に舞台モードに入ってました。
「おれは、まだ駆け出しの役者なんですが、97年度の「朝日のような夕日をつれて」を見て、舞台役者の筧さんに憧れました。
筧さんが舞台を始めた当時から持ちつづけている信念のようなものがあったら教えてほしいのですが。」

そして、「参考までにぃ〜、僕のいちば〜ん好きな言葉は”愛”だ!」
と、筧さんの舞台のセリフを自分なりにアレンジしてぶつけました。
会場の500人のお客さんにとっては滑稽に見えたでしょう。
でも、やってしまいました。

そんなおれを見て、筧さんは
「おまえみたいに”新劇病”にかかる奴が多いんだよ。昔のおれを見てるみたいだよ。
今、彼が言ったことは昔舞台で使っていたセリフの一つなんだけど・・・・」
と、笑いながら答えてくれました。そして、
「役者はどんなに頑張っても常に1ミリしか成長しない。
ジリジリと1ミリずつしか成長しない。でも、落ちるときは、一気に落ちる。
水が高いところから落ちるように、落ちるときにはストーンと落ちる。」と。

最後に「がんばって!!」と言ってくれました。感無量でした。
 
質問が終わり壇上へ向かうと、筧さんは色紙に
        「水戸へ  筧利夫  2001.11.5」
と、書いてくれました。そして再びがっちりと握手。

 こんなに幸せな瞬間は、今までの人生において、これからの人生においても、
そうそうあることではないだろう。
 筧さんからもらった色紙はおれの宝物として部屋の一番目立つところにかざってあります。
(c) 2001,11,05, Monday 03:30 AM | comments (0) | trackback (0)

うへ〜疲れた。ダンス頑張る。(渡邉香里)

 昨日今日の練習は、昼1時から夜10時まで!!ちかれた〜!!
土曜日には、防衛医大(埼玉)から堀川も登場。久々に全員集合です。

 最近は、ダンスが結構進みましたね〜。
一通りは踊れるようになったかな。(まだ全部習ってないけど)
今のトコロ、楽しく踊ってます。

 思うに、私がダンス苦手なのは下手とかじゃなくて、たぶん性格。
役について苦悩してる時、ものすごいテンション下がってるので、
てゆうか、泣きそうになってたりするので、
踊ってる場合じゃねえよ!!みたいな。
笑顔でダンスできる精神状態じゃない上に、「動きが変」とか言われて
さらに落ちこむっていう…。
気分転換に、楽しく踊れる!!って人は大丈夫なんだろうね。


 そして、動き付けといって、主に立ち位置やタイミングなどを確認する作業が
やっと全シーン完了!!これからまたじっくり煮詰めていきやす。コトコトコト…

 まあ、これからは役者個人の作業と、皆で数こなしていく上で
成長して行くと思うんだけど、みのりさんも言ってたように
「毎回の稽古がオーディション」なのよね。
面白い物、良い物を持ってくれば、ドンドン採用されて、
自分の出番やセリフが増えるかもしれない。

 私も、まだまだ考え中の部分がいっぱいあるので、
忙しい忙しいと言いつつも、時間作って台本読み込みたいわ。
台本っていくら読んでも読み足りるってことはないからね。

 ところで、最近ネタばかり考えて、毎日面白いコトをしていたら、
私の中の虎が目を覚まし、ドンドン面白くなってきちゃったよ。
日常生活のしゃべりや動きまで面白くなってしまい、
このままでは面白い顔になってしまう日は近い!!大変だー!!


 最近のトピックスとしては、イカの塩辛だと思って食べていた物が、
実は、タコの塩辛だったって事でしょうかね…。さりげなくショックだった。
(c) 2001,11,04, Sunday 10:27 PM | comments (0) | trackback (0)

筧利夫にアドバイスを受ける!!(渡邉香里)

すごいでしょ!!いいでしょ、いいでしょ!?
筧さん大好き〜〜〜!!カッコイイ!!

え?「誰?」ですって!?アナタも知ってるよー絶対!!
ホラホラ、あの人よ!!最近、藤谷美和子とCD出した人!
「やまとなでしこ」にも出てた!今は「スタアの恋」に出てる!
「踊る大捜査線」で偉い、いやな人の役やってたあの人よ!!
「すっとしてハー」のCMで神田うのの口に鼻突っ込んでる人!!

皆さんもう分かりましたね?
彼はもともと舞台役者で、
私が最近の稽古場日記で騒いでいる「第三舞台」のメンバーです。


昨日、東京工芸大学の短大の学園祭に来るって情報を入手したので、行って来ました。
随分小さい所で、(うちの大学がマンモスすぎるから余計そう思った。)
湘南高校より小さかった。だから、学園祭の規模も高校以下。
ホントにくるのか〜??と思っていたが、やって来ました筧さん!!

2時間前に行ったので余裕で入れました。それどころか、前から5列目!!
そして始まるトークショー!!!

でもね、なんかね、規模が小さいんで、よそ者はほとんどいない状況。
大部分が、その短大と附属の4大の生徒、そして、あきらかに近所の主婦&小学生!
芸能人・筧利夫を見に来た群衆の中で、目を輝かせる私、みのり、ゆうこ。

筧さんはすごく好きだけど、
第三舞台の「朝日のような夕日をつれて」を見なかったら、
正直言って、わざわざあんなトコまで行かなかったと思う。
私は、役者・筧利夫の話を聞きたかった。
役者としての彼を、演技を通してではなく、直接言葉で知りたかった。
ああいう演技をする役者は、どんな人間なのか。


トークショー形式だったため、女性のインタビュアーが話を進めていくので、
私達の期待に反して、質問は一般大衆向け。
藤原紀香も松島菜々子も藤谷美和子もどうでもいいっつーの!!
大学時代なら少林寺拳法部の話より演劇のコトを聞けっつーの!!
そして、私の後ろの席の二人組みの女は私語をひかえろっつーの!うるさいわ!!


でも、「どんな役者をめざしてるんですか?」に対して、筧さんは
「頭のてっぺんからつまさきまで、“役者”っていう役者」と答えました。
「たとえば、この水を飲む動作をするだけで、隣の人がダ―って涙を流したり、
“はああぁぁ〜〜〜〜”(ため息)ってするだけで、病気のお婆さんを治したり…」
と言いました。極端な例えだけど、私達にはわかった。伝わった。
でも、会場は笑ってた。インタビュアーの人も「何ですかそれー(笑)」って。
「いやいや、冗談じゃなくてホントにホントに!」
筧さんはふざけてなかった。芝居をしてる人間なら直感でわかるのになあ。と残念に思った。


まあ、そんな雰囲気で、トークショーは進んでいき、質問コーナーに。
よっしゃーーー!待ってましたぁーーーー!!
絶対そういうのあると思って質問用意してたんだもんね!!
指されやすいように、目立つ格好していったんだもんね!!
そして、こういうのって、最初誰も手挙げないんだよね!!
真っ先に天高く挙手!!大きな声で「はーい!!」

指されましたよ!!!真っ先に!てゆうか、やはし手挙げたの一人。
「そこのピンクの…」と、私だけを見ている筧さん!!立ちあがる私!!
興奮しすぎて、頭がクラクラしてもう鼻血でそう!!!


「私は芝居をやってるんですけど…」と言った出だしに
「ほほう!」と一瞬表情が輝いた筧さん。
「筧さんが役者として、常に心がけている事があれば、教えて下さい。」
大きくうなずいて、他の人達に向かって、
「ちょっとマジメな話していいですか」と一言。
私には、筧さんの顔つきが変わったように見えた。
そして、私の目を見ながら力強く話してくれた。


俳優とはなんなのか、どうして俳優をやっているのか、
俳優の人生とは何か、毎日毎日考えるんです。
どういうふうにこの役をやろうとかではなく。

ありがとうございました!!という私に、
小さい変な声で「こんなんでいいでしょうか?」(中腰のポーズ)
と、会場の笑いをとることも忘れない筧さん。やはし役者だなあ。
私は、この事をたぶん一生忘れない。


その後、「好きな食べ物は?」「彼女いますか?」などの質問ばかりの中、
みのりさんをつっついて、もう一度、我々にもチャンスを!!
最後の方で、なんとか指されました。ふー危ない危ない。
(だってモジモジしてんだもん。舞台ではあんな度胸あるのに。)

「『朝日のような夕日をつれて』では、随分自由にやってるように見えましたが、
どこまでご自分で考えたのですか?」のような質問に、
筧さんは、あなたも芝居をやってるのかと、確認してから、


舞台の上は自由で何をやっても良いけど、やっちゃいけないことも沢山。
その項目がいっぱいある中で、法の目をくぐってくぐってくぐって…
できた舞台がいい舞台になるんだよ。
これから経験の中で、その項目をいっぱい増やしていって下さい。


と、言ってくれました。そして、また「こんなんでいいでしょうか?」とポーズ。
もう、私達は大感激でした。

筧さんに直接こんなことをいってもらえて、なんて幸せなんだろう。
やっぱり、行ってよかった。ほんとうに、よかった。
今日はもう胸がいっぱいで、面白い事言えません。
(c) 2001,10,30, Tuesday 11:26 PM | comments (0) | trackback (0)

マジ語り(水戸和浩)

今まで、団長と長々と語っていました。よかった・・・・・。
久しぶりに意見をぶつけ合うのはいいことです。
怜ちゃん、こんどいろいろと話そう。
 
え〜と・・・。団長と話して感じたこと、
そして常におれが思っていることを自分勝手に書きます。
「それは、ちょっと違うんじゃない?」と思う方もいるかも知れませんが,書きます。

 
おれは目をギラつかせて演技をすることが好きだ。
汗だくになる演技が好きだ。人間くさい演技が好きだ。
勢いのある演技が好きだ。
それぞれ自分なりの主張を持った演技が好きだ。
言い換えれば、そうでないものは、
見ている人の心を打つことはできないと思っている。

 セリフを覚えることで今まで感じることの出来ないことを表現することは確かです。
でも、台本に自分の演技がしばられていないかどうか、考えて見て下さい。
確かにベースとなる動き、立ち位置などは、
お客さんに見せるものとして当然必要になることです。
が、みんなにはまだ「自分の主張」というものがあまり演技に見られないと思うのです。
役の感覚をとらえきれてない、という理由もあるでしょう。

しかし、なにか足りない。言葉で言い表すのはとても難しいことなんだけど・・・。
ググッと、鬼気迫るというか、なにかすごいオーラみたいなものが欲しい。
もっと自由に好きなように演じることが、おれは一番大切だと思う。


「舞台は自由だ」と団長は言っていましたが、
言葉ではなく”感覚”でおれはその意味がわかる。(わかる気がする。)
キャラにとらわれず、セリフにとらわれず、自分自身をさらけ出して、
そこからすべてが始まるとおれは思う。そこから役を初めて煮詰めていくのだと思う。

間違ってたっていい。さらけ出すことが一番重要なんだ!!
なにが間違っているのかなんて、誰にもわからないんだから。
それは第三者(お客さん)が思うことだから。いいか、とにかくさらけだせ!!
苦悩してたって関係ない!!すべてさらけだせ!!
いくら技術がすぐれていたって、ステージをうまく使いこなせていたって、
目がギラついてなかったらFAKEにしか映らない。
”そうしようとしている演技”にしか映らない。プロもアマも関係ない。
おれ達は舞台に立つ以上、”そうしようとしている演技”なんて見せちゃいけない。


なんか回りくどい言い方しちゃったけど、団長とおれの極論を言うと
「朽ち果てろ」「血反吐を吐け」「限界をこえろ」です。
(何いってるか分からなくてごめん。分かる人には分かると思う)
演じることは”感じ得る”ことだとおれは思う。
無意識のうちに・・言葉ではうまく言い表せないんだけど・・。
すべての人がそうあるべきだとは言い切れないけど。
でも、おれはそう感じる。


自分が演じたいように演じるとなにか「あぁ、これだ」と思うときがあるんですよ。
先ほどから「舞台は自由」とか「演じたいように演じる」とか言ってますが、
「自分勝手」という意味では決してないです。
上に書いたことはほんの紙一重だと思うんです。
その微妙なところがおれの目指しているところです。

だから、おれはこれからも自由に演じたいように演じます。
自分勝手な演技と見られてしまうかもしれないけど、その姿勢が大事なんです。
それが、オーラに転じるんです。勢いになるんです。
演じていて楽しいなぁ、と感じるんです。「楽しい」と感じることが一番重要なんです。
演じている本人が楽しくないのでは、見ている第三者の人はもっと楽しくないはずです。
おれはそう思うのです。


生意気なことを長々と語ってしまいました。
みんなに押し付けているわけではないです。(じゃあ、書くなって…。)
非常口で初めて演劇に出会って感じたことであり、
去年のBRIDGEを通して感じたことなのです。
これからもこの思いは変わらないと思います。
この思いがあるからこそ、おれはBRIDGEで演技を続けていきたい
と思うのです。
団長と語っていたら、なぜか書かずにはいられなくなってしまいました。

これからも演技を通してみんなに見せていきたいです。下手で上等!!
おれはおれのすべてをぶつけるだけだから!!
(c) 2001,10,30, Tuesday 10:23 PM | comments (0) | trackback (0)

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