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【第五回】神様はワリと人間クサイ

や、どーもどーもお久しぶりです。
今年はブリッジの公演はお休みなので、有り余るエネルギーをもて余しまくる永田悠樹です。

最近荒ぶるIT革命の波に流されて、携帯をスマートフォンに変えました。
やー、すごいですね、スマートフォン。パソコンみたいな事が色々できて
エラい便利らしいですね。
IT革命バンザイ!!
、、、ところで、何ができるんですかね?
取り敢えず地図をムダに拡大縮小させてるんですけど、これは間違った使い方ですか?
ひょっとして宝の持ち腐れ、ですか?

まぁ、そんなこんなで日々マーケットを漁って便利アプリを探しているところです。
で、この前聖書のアプリを見つけまして。
やー、長い、ですねぇ。プロローグだけで何百ページとあります。
なんで聖書を読んでみよっかなと思ったのかと申しますと、
『ジーザス・クライスト・スーパースター』
とゆうミュージカル映画を見たからなんですね。

goo映画『ジーザス・クライスト・スーパースター』

このミュージカルは、イエスキリストの生涯を、彼の弟子の一人、ユダの視点からロックにのせて描かれているんです。
で、ここから、このミュージカルへのエゴ混じりの感想です。

キリストは、特別な人ではなかったのでは、と。リーダーたる器でもなかったのでは?ただ、どこまでもお人好しで、皆の期待に応えようとしていただけなんじゃないかな?そう思います。後、意外とお調子者だったかも。
彼の弟子や信者に祭り上げられあげく王様の怒りに触れて処刑される時、周囲を恨みながら死んでいったんでしょうね。

ユダは、一般的にはキリストを売った裏切り者とされています。
このミュージカルのラストに、ユダは、
「キリストよ、お前は一体何者だ、何者だったのだ」
と歌い、ゴルゴダへ向かうキリストを見送ります。
ユダは、このことを他の弟子や信者に向けて言っているように思います。
キリストは普通の人だった。ただ皆の期待に応えるため一生懸命だったのだ。ユダは、こう言いたかったのではないでしょうか。そう訴えるユダは、他の弟子からすると、裏切り者とされてしまうでしょう。しかし、キリストの事を一番理解していたのはユダだったのではないかと思います。
キリストを毒殺しようとしたのも、思い詰めた末の行動だったのかもしれませんね。

さ、とりとめのない、そしてあちこちから怒られそうな話になりましたが、
『ジーザス・クライスト・スーパースター』、そしてそのための副読本(←そんな言い方したらホント怒られる、、)としての『聖書』、興味のある方はゼヒドウゾ。
聖書は『聖おにいさん』を楽しく読むためにも良いです。
(c) 2011,09,25, Sunday 11:56 AM | comments (0) | trackback (0)

【第4回】ピカソ美術館

役者のフジサワパンチです。
アートレビュー、今回はスペイン・バルセロナにあるピカソ美術館からお送りします。





ピカソと言うと、“ゲルニカ”に象徴されるような、抽象的な作品を思い浮かべる方が多いと思います。




キュビズムを確立した晩年の作品は、いかにもピカソ!というような作品が並んでおりますが、ピカソが非常にデッサンが上手な画家だったということも有名なお話です。

ピカソ美術館では時代順に作品が飾られていて、幼少期の頃の作品から眺めることができます。
中学生の時に描いていたという作品のレベルの高さにまず驚きます。
その頃は一切抽象的な表現はないのですが、ただ上手いというのではなく、すでに作品に迫力を感じます。

しかし、ピカソもコンクールに落選することもあるし、若くから順風満帆だっというわけではありません。
病気になって地方に療養に行っていた時期もあったそうです。
ちなみにそんなピカソの逸話を日本語の音声ガイダンスで詳しく教えてもらえるのも、ピカソ美術館の魅力です。(※音声ガイダンスは別途有料)

そしてピカソの大きな特徴の一つ、その作品の多さ!

ピカソ美術館だけですべての作品を展示しているわけではありませんが、様々な感性を持った多様な作品群は、非常に充実感を得られます。


数多くの作品の中でも、印象的だったのが“ラス・メニーナス”。




これはベラスケスという作家が描いた同名の作品からインスパイアされて創作された作品です。
ベラスケスの作品は、スペインの伝統的な美術館、プラド美術館に収蔵されています。




見比べると、構図以外は全く似ている箇所が見当たりません。
他のピカソ作品もそうですが、一見すると感覚任せに出鱈目に仕上げているようにも感じてしまいます。
実際、それまでピカソは感覚的に感性で作品を描く画家だと思っていました。
ただ認める人がいたから、それが芸術として今の時代にまで伝わっているのだと。
そして、個人的には感覚的に描かれた作品への理解が薄く、ここに来るまであまりピカソの作品に興味を持てずにいました。
けれど、今回一気にピカソのファンになってしまいました!

この“ラス・メニーナス”は、作品が完成するまでに何十枚もの習作が描かれています。
習作というのは、一枚の作品を完成させるためのパーツのようなもので、作品に描かれている人物などを部分的に別で描いていくものです。
ピカソは自分の中で渦巻く感性を一枚の作品に自分の納得のいく形で表現するために、何枚も何枚も習作を描いているのです。
習作も飾ってありましたが、それ自体も非常に迫力がありました。
しかも、それをわずか2、3ヶ月でやってのけているのです。
何メートルもある大きな作品を仕上げているのに。

そうしてぼくは初めて納得しました。
やはり認められる人間、周りの人間が魅了される人間は、他の人がやらない、もしくはできないような行動や努力をしているのだと。
そして、それをあくまで自分の自然な営みとして行っているのだと。

ピカソ、すげえかっこいい!

何事も知らないままの食わず嫌いはよくないですね。。。



その日、若かりしピカソが溜まり場にしていたという、『クアトロ・ガッツ』(和名・四匹の猫)に寄って行きました。




まだ20歳前で、無名だった頃、ここで若いアーティスト仲間と芸術論を展開していたそうです。
きっと今のぼくらと変わらないような話をしていたのかもと想像すると、なんだか嬉しくなってしまいます。
それと、もっとがんばらなきゃなあ、と、励みにもなりました。


ピカソ、あなたに負けないよう、ぼくらもとにかく作り続けますよ!


(c) 2011,08,31, Wednesday 10:05 AM | comments (0) | trackback (0)

【第三回】景色を歩く。

みなさまお久しぶりです!
BRIDGEの前説担当、榊原です。

アートレビュー三回目という事で、行ってきました岡山。


岡山!

ご存知桃太郎の国です。

今回は少し趣向を変えて、日本三名園のひとつ『後楽園』をご紹介します。
ミシュラン旅行ガイドで岡山唯一の3つ星を獲得した観光地です!


後楽園(こうらくえん)は岡山県岡山市北区後楽園1-5にある日本庭園(大名庭園)で日本三名園のひとつである。
江戸時代初期に岡山藩主・池田綱政によって造営された、元禄文化を代表する庭園で、国の特別名勝に指定されている。
~wikipedia~



後楽園のそばには大きな道路が無く、耳に入るのは鳥のさえずりと虫の鳴き声、水の流れる音のみ。
美しく整備された緑をのんびり眺め、ベンチで休憩をとりながらゆっくりと園内を散策します。

園内で目につくのは、ふんだんに取り入れられた芝生。
思わずごろごろしたくなります。

隣接する岡山城も視界に入ってきます。贅沢!


小川も手入れされていていちいち美しい。



後楽園にはスペシャルな建造物があるわけでもなければ、とりたてて新しい発見があるわけではありません。
感嘆の声をあげてしまうような場所もありません。
行く場所見る場所がなんだかとても心地よくて美しい。それだけです。

構図を完璧に仕上げておきながら、細部の仕上げは植物の出来に任せてしまうっていう曖昧さ(寛容さ)がなんだかとても日本的だと思いました。

季節によっては夜間の開園があったり野焼きがあったり、いろいろとイベントも開催されているようです。
私が行った時期は初夏で特にイベントは無かったのですが、緑がとても力強かったです。
秋の紅葉なんかも美しそうですね。

コンクリートジャングルの都会にお疲れの皆様、岡山にお出かけになられた際には後楽園にぜひ足を運んでみてください!おすすめです!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

おまけ情報ですが、庭園内で販売している梅ジャムソフトクリームは絶品です。

えーっ!!!何これ新しい!!
(c) 2011,07,30, Saturday 10:53 PM | comments (0) | trackback (x)

【第二回】やさしい気持ちになりたいときに。

ハァイ!BRIDGEのチョコボールは絶対キャラメル派、根岸花奈子です!
(分かりにくいネタですみません。)

アートレビューの第二回を担当します。
ということで、
練馬区下石神井にある、「ちひろ美術館・東京」に行ってきました。



「あめのひのおるすばん」「戦火のなかの子どもたち」などを手掛けた
画家・絵本作家のいわさきちひろ(1918-74)。
水彩のにじみやぼかしを生かした、やわらかい雰囲気の子どもたちの絵を、
きっとみなさんも見たことがあると思います。

1977年、彼女の自宅兼アトリエ跡に、
世界最初の絵本美術館として開館したのが「ちひろ美術館・東京」です。
ちひろの作品だけでなく、世界の絵本画家の作品を所有・展示しています。
最寄駅は、西武新宿線の上井草です。
http://www.chihiro.jp/tokyo/

実はこの美術館に来るのは3回目。
今回のお目当ては、
企画展「−おめでとう30周年!−ちひろと黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』展 」
(2011年3月1日〜5月29日)です。

黒柳徹子が自分の子ども時代をつづった『窓ぎわのトットちゃん』。
日本国内で760万部を超える、戦後最大のベストセラーだそうです。
  ※ちなみに黒柳徹子はここの館長
茶色い帽子をかぶった女の子がちょこんと座っている表紙をはじめ、
ちひろの挿絵がとても印象的で、この企画展を見るまで、
てっきりこの作品のための描き下ろしなんだと思いこんでいました。

『トットちゃん』が出版されたのは81年。
ちひろが亡くなったのが74年。

…描き下ろせるわけないじゃん!

『トットちゃん』の雑誌連載中、黒柳さんが毎月この美術館に通って、
それぞれのエピソードにあう絵を自分で選んだんですって。

展示室にはちひろの絵とそのシーンの文章の抜粋が並べてあり、改めて、
黒柳さん、何万枚もある中から丹念に選びだしたんだなぁと感心しました。
そういう視点から、今度もう一度『窓ぎわのトットちゃん』を
読み返してみようかと思います。

この本をはじめて読んだのは、小学5年生の時でした。
正直、トットちゃんもトモエ学園も、好きではありませんでした。
自分が平凡な、至って平均的な日本人だということが
うすうす分かってきた時期で、
個性、個性と口うるさく押し付けてくる社会にも、
個性的だと思われたくてわざと飛びぬけた言動をしたりする自分にも、
うんざりして疲れていました。
だから自由奔放で個性の塊のようなトットちゃんが、ねたましかったんですね。

最近図書館で見つけて読み返し、
やっとあの時「嫌な本だな」と思った理由が、嫉妬だったんだと分かりました。
トットちゃんに対しても、「この子を育てるのは大変そう…」という
保護者の視線で見守る気持ちになっていて。
同じ本を同じ人間が読むのでも、
年齢や状況によって全く違う感想を持つんだから、面白いなぁ。

この企画展は残念ながら終了していますが、
ちひろの作品や世界の絵本作家の作品がたくさんありますので、
絵本が好きな人はこの美術館、きっと楽しめると思います。

またちょっとしたカフェテラスがあり、お庭を眺めて休憩するのも楽しいです。
写真は手前がレモンのシフォンケーキ、
奥が玉ねぎのシフォンケーキ(意外なことに、香ばしくておいしい)。
おやきやホットケーキもあります。



やさしい気持ちになりたいときに。
ちひろ美術館、おすすめです。


最後に、周辺情報をひとつ。
上井草駅からちひろ美術館に向かう途中に、
昔ながらの駄菓子屋さんがあります。
300円もあれば胸がいっぱいになるくらい買えます!



そして…
マルカワのガムを4つ買ったらそのうち2つが当たったのでした。
いいことあるかな。


(c) 2011,06,25, Saturday 10:05 PM | comments (0) | trackback (x)

【第一回】浮世絵はお好き?

公演終了から半年、みなさまお久しぶりです!役者の渡邉優子です!

さてさて、今回からHP新企画が始まります!BRIDGEメンバーがアート作品に触れ、感じた事を綴るこの企画!この第一回を私が担当させていただきます。


ではでは、張り切って参りましょう!第一回のアートレビュー!

私が行ってきたのは、


東京国立博物館 特別展【写楽】



東洲斎写楽をご存じでしょうか?江戸時代に活躍した浮世絵師なのですが、活動期間はたったの10ヶ月!超売れっ子イラストレーターは人気絶頂の中、突然活動を中止してしまったんです。本名、生没年、出生地などは不明で、謎だらけの人物です。そのミステリアスなところも彼の人気を高めているのではないでしょうか。

さあ!いざ、写楽の世界へ!!



入口はこんな感じで凝ってました。入る前からテンション上がります!!
中はもちろん撮影禁止。なのでしっかり目に焼き付けてきました。

展示のほとんどは歌舞伎の浮世絵で、今で言うパンフレット、ポスター、ブロマイドがありました。「市川蝦蔵」「松本幸四郎」など、歌舞伎に詳しくない私でも知ってる名前がちらほら。あと、絵でもわかるくらい歌舞伎界も血が濃いことが分かります。あれ?この顔した歌舞伎役者知ってる!と何度もなるほどでした。


写楽の絵を見て感じたのは、とっても魅力的!好みもあると思いますが、私は上半身を描いた大首絵というのが特に好きでして、色使いもオシャレ。大胆でインパクトのある作品が多く、200年前のものだなんて微塵も感じさせないほど洗礼されていました。


このポップで粋な写楽の絵。6月12日まで開催中です。常設展も入れますので、国宝がわんさか集まる国立博物館へ、是非この機会に行ってみてはいかがでしょうか。


〜おまけ〜

せっかく上野に行くのならちょっと足を延ばして鴬谷まで行ってみましょう!
鴬谷に私のオススメ焼肉屋さんがあります。

その名を、鴬谷園!

ここの焼肉屋は、叙々苑と同じクラスの肉を格安で出してくれる、良心的でコストパフォーマンス最高のお店なんです!



写真は前沢牛のランプ肉、5回噛んだら溶けちゃう霜降り肉が1300円!
大トロみたいな特上カルビは、口に入れた途端になくなる!なんと1600円!!
普通のカルビでもめっちゃくちゃ美味しくて900円!!!

誰にも教えたくないくらい、とっておきの美味しいお店、鴬谷園。
ふらっと行っても入れないので、行く際には必ずご予約を☆
(c) 2011,05,09, Monday 12:40 PM | comments (0) | trackback (x)

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